人事の職場拝見! 第69回 ソラスト 「働き続ける価値」を見える化 対話と認定制度で意欲をアップ
医療・介護・保育サービスのソラストでは、キャリアセンター開設を機に一貫した育成施策を確立。
早期離職を防ぎ、キャリアの積み重ねを実感できる制度づくりに力を注ぐ。
全社的な教育の体系化を
医療事務の受託業務や介護サービスを展開するソラスト。従業員約2 万6000 人のうち、約2 万4000 人が病院や介護施設などで働く現場スタッフである。以前は人材育成については各事業部の方針に従い、それぞれの拠点やブロックに任せていた。
「しかしサービスには、人材の質がダイレクトに影響します。全社的な教育の体系化が必要でした」と、人事総務本部人事部長兼人事課長の中村武志氏は語る。
そこで同社は、2014 年にキャリアセンターを開設した。全社共通の育成プログラムの提供と、長期キャリアを支援する組織として機能する。
入社初期に対話を習慣づける
医療や介護の仕事はハードな印象がある。慢性的な人材不足は業界全体の課題だ。
「そこで、新入社員の早期離職を防ぎ、働き続けることがやりがいにつながるよう工夫しています」(キャリアセンター人材開発課課長 安西庸子氏)
新入社員については入社から3カ月間の初期段階のフォローを重視する。