人事の職場拝見! 第66回 ネットアップ 部門の枠を越えた協働意識が成功につながる 働きがいを生む、性善説のマネジメント
IT 企業の集まる米国シリコンバレーに本拠を構え、「働きがいのある会社」として世界から注目
を集めるネットアップ。外資系ながら協調性に富む企業文化は、日本法人でも健在である。
人にまつわることは何でも
企業向けのデータ管理サービスやストレージなどを手がけるネットアップ。本社は米国・シリコンバレーにあり、世界150カ所以上に展開する。Great Place to Work Instituteの「働きがいのあるグローバル企業」世界ランキングで2015 年4位、日本版「働きがいのある会社ランキング」でも毎年トップ10に入るなど、注目を集める。
同社における人事の役割は、「経営と共に当社の企業文化を守ること」と話すのは、人事本部本部長の高橋秀樹氏である。
このため同社では「HR(Human Resource)ビジネスパートナー」を配置し、高橋氏と共に新入社員のフォローからアジア本部が示す戦略に応じた採用・配置、さらに社内で生じたコンフリクト(対立)の調整までこなす。事業部のマネジャーに人事権のある同社にとって、まさに人事の戦略的パートナーなのである。
となれば、社内の状況をくまなく把握するのがカギとなる。それを支えるのが、チームマネジャーとの1on1ミーティングである。
「月に一度、定期的にチームやメンバー、ビジネスの状況を確認し、新規の採用や異動案件、その他の問題点など、HRとしてのアクションについて話し合います」(HRビジネスパートナー唐澤さゆり氏)