第17回 “ストレス低耐性社員” とどう接する? 藤原英理氏 あおば社会保険労務士法人 代表
働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。
そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。
第17回 “ストレス低耐性社員” とどう接する?
最近、異動してきた若手社員。異動直後は慣れない部分もあったが、周囲のサポートもあり、いい仕事をするようになってきた。ところが最近、メンタル不調で病院に通っているという。実はもともとストレスに強いほうではないらしい。症状はまだ軽く、これまで通り働きながら治していきたいようだが、本人とどう向き合っていけば良いのだろうか。
ストレスの感じ方は人それぞれ
ストレスの少ない職場環境づくりに励んでいる会社なのに、社員がメンタル不調で通院している―。これはそう珍しくない話です。普通の人ならば気にならない些細なことでも、ストレスに弱い人からすれば「とても耐えられない」ということがありますし、職場外のストレスが原因で、コンディションを崩す人もいます。
そんな弱い社員のことまで心配していられないと思うかもしれません。しかし、もしうつ病になれば、それは自殺の原因になるほど深刻な病です。労災認定されたケースも多く、放置するわけにはいきません。