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中小企業の経営の革新(イノベーション)に関する調査 イノベーションの障害は「人材不足」
●商工組合中央金庫 調査部
商工組合中央金庫は、中小企業の経営の革新(イノベーション)に関する調査を実施した。この調査ではイノベーションを「企業に飛躍的な発展をもたらし、かつ経済的な効果のある活動全般、ただし世の中一般において新しくなくても、それぞれの企業にとって新しい取り組み」と定義し、過去5 年程度での実施の有無やその際の障害、外部機関に期待する支援策などについてアンケート調査を行った。
それによると、過去5年程度で実施した割合が最も高いイノベーションは「新製品・サービスの開発」(55.2%)、次いで「人手により実施されていた業務工程に機械やIT を導入」(47.2%)となった。中小企業は、新製品・サービスの開発や販売促進といった外から見えやすい項目の他、機械化・IT 化や業務工程の定型化・マニュアル化、人材教育や組織の見直しなど、外から見えにくい項目についても広範にイノベーションに取り組んでいる。ただし、項目や企業の属性によっては実施割合が低かったり、実施していても失敗するなど、うまくいかない事例もある。
イノベーションの障害となっているものとしては、「能力のある人材が不足」(68.9%)が他の項目に比べ群を抜いて高い割合となり、人材不足がイノベーションを阻んでいる実態が浮き彫りとなった。
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商工組合中央金庫 調査部
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