TOPIC ~「体」「心」「脳」の癒しがもたらす仕事効率化~ 企業に求められる 「リセット」という考え方
いったい、どれほどのビジネスパーソンが、「自分は健康」だと言えるだろうか。
日々業務に追われ、身体に鞭打ちながら働いているせいで、心もボロボロ……。
仕事の効率は悪くなり、残業が増え、悪循環から抜け出せない。
そんな悩みを抱えている人は、少なくないはずだ。
そこでお勧めしたいのが、癒しによる「体」「心」「脳」の「リセット」である。
仕事にもたらす効果と、具体的なリセット法とは。
3つの軸
昨今、社員の心と体に対する日本企業の関わり方が大きく変化している。「健康経営銘柄」の発表もあり、ビジネス書市場でも「健康」という文字が目立つようになってきた。社員の健康への働きかけは、もはや消費ではなく戦略投資である、という考え方が一般化してきている。社員が健康であれば、社員の集合体である企業の業績が向上することが、アカデミックな世界でも証明されつつあるからだ。
しかし、改めて「健康」とはなんだろうと問うてみると、意外とその定義は難しい。そこで、健康を「体」「心」「脳」の3つの軸に分けて考えてみよう。
まず1つめの「体」とは、私たちを形づくっているもの。筋肉、脂肪、血管、骨など体の組成に関係する。この軸のバランスが崩れると、メタボリックシンドロームや生活習慣病といった病を患う。
続いて2つめの「心」とは、私たちの内面を形づくるもの。目に見えないとても繊細な部分である。この軸のバランスが崩れると、メンタルヘルス系の疾患(鬱や自律神経失調症)を発症する。
最後に3つめの「脳」とは、私たちの頭の中にある、全ての生命維持活動を司る場所であり、多くの謎に包まれた部位である。この軸のバランスが崩れると、「体」「心」の軸も総崩れし、集中力・決定力の欠如、コミュニケーション能力の低下などを引き起こす。
よって、「体」「心」「脳」の3つの軸を意識し、それぞれに対して適切なケアをすることで、私たちは日々の業務において、ハイパフォーマンスを維持できるのだ。