人事の職場拝見! 第62回 認定NPO法人 フローレンス WAYの浸透が働き方に革命を起こす 現場スタッフの育成システム改革
病児保育や保育園の運営などを手がける認定NPO 法人フローレンス。一方で、日本の働き方に
革命を起こすべく、取り組みを進める。人事チームはその中心的役割を果たす存在だ。
日本の働き方に革命を起こす
「誰もが自己実現のためにチャレンジできる社会」の実現をめざす、認定NPO法人フローレンス。発熱などで保育園に預けることのできない子どもの保育や、小規模認可保育所「おうち保育園」の運営など、独自の事業を通じて、親たちの仕事と家庭の両立をサポートする。
そして同社のバックオフィス業務を担うのが、「働き方革命事業部」である。同事業部マネージャーである山口裕介氏は、部署名に込められた思いをこう話す。
「私たちの事業部のミッションは、多様性を受け入れ、誰でも力を発揮できるような今までにない仕事の仕組みをつくり出すこと。さらに、それを日本中に“伝導”していくことです。ですから、日々の仕事をただこなすのではなく、仲間の知恵やITの力を借りながら、業務のやり方をブラッシュアップし続けています」
体操でWAYが自然と定着
実際に同社では、生産性を上げ、残業することなく仕事を終えるために、メールの送り方や会議の運営法をはじめ、さまざまなところで独自のルールを設けている。しかし、これらは「あくまでも手段に過ぎない」と山口氏。
「それよりも、行動指針である『フローレンスWAY』の浸透に力を入れています。WAYを理解できれば、社内ルールの理由や成り立ちが理解でき、実践しようという意欲が湧くからです」