第12回 低パフォーマンス社員への対処 藤原英理氏 あおば社会保険労務士法人 代表
働く人の価値観の多様化から「働き方」も変化し、現場の管理職の悩みも“イマドキ”なものになってきています。
そんなイマドキな悩みの解決方法を、社労士の藤原先生が紹介します。
第12回低パフォーマンス社員への対処
事務系の部署に何名かパフォーマンスの低いスタッフがいるらしい。さほど難易度の高くないルーティン業務なのに、明らかに遅いのだという。改善を促してもうまくいっておらず、他のスタッフから不満も出ているようだ。今後もパフォーマンスが上がらないようならば、どう対応したらいいのだろうか。
まずは原因を把握すること
通常、人事担当者は、各部署に仕事のレベルに合った能力を持つ人を配置します。ただし、適切な人員がいない場合がありますし、人事担当者が個々人の能力を把握するにも限界があります。しかし、職場内の生産性のばらつきを放置していると、さまざまな問題が生じます。
パフォーマンスが低くなる原因として、主に3つのケースが考えられます。まず1つめは、サボっている場合。業務時間中に、業務以外のことに時間を使っていれば当然、達成できる仕事量は減ります。2つめは、コンディションが悪い場合。体調やメンタルに何か問題があると、一時的に仕事の効率が下がることがあります。そして3つめが、そもそも能力が低い場合。その人の能力がその職場で期待されるレベルに達していないと、当然ながら仕事量も期待以下になります。
あなたの職場の低パフォーマンス社員は、上記のどれに当てはまるでしょうか。その原因を把握できなければ解決策もとりようがありません。