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information『人材開発白書2013』発行 人材開発・教育担当者に組織の壁を超えるミドルのあり方を提言 ●富士ゼロックス総合教育研究所
富士ゼロックス総合教育研究所はこのほど、『人材開発白書2013』を発刊した。今回のテーマは前年に引き続き『戦略実行力』で、トップと現場をつなぐミドルマネジャーに焦点を当てている。発刊に当たり、製造業を中心に22 社1023 人のミドルマネジャーに質問紙調査を実施。組織間連携の阻害要因を洗い出した。それによると、阻害要因は「相互の方針のずれ」、「相手組織の能力・人手不足」、「自己の連携構築力不足」、「部門重視の制度」、「心理的なわだかまり」の5つ。
このような状況を明らかにしたうえで、ミドルマネジャーのあり方を3つの提言としてまとめた。
提言1:よく知らない相手に対してこそ、臆せずに一歩踏み出す
日頃関係が薄い相手との連携には及び腰になりがちだが、そういう相手との連携こそが、これまでにない効果をもたらす。異業種とのネットワークも重要である。まずは臆せずに一歩を踏み出すべきだ。
提言2:時間的・空間的広がりから相手にとっての利益を考え、説明する
同じ企業・事業部内の組織でも、機能が違えば利害対立は避けられない。Win-Win の関係を築くために、より長期的な目的に遡ったり、自分対相手という枠を超えて考えることが必要だ。
提言3:信頼を得るべく、普段から関係性に投資する