インストラクショナルデザイナーがゆく 第41回 ビジネスリーダーはMANZAIを学習せよ!
寺田 佳子(てらだ・よしこ)氏
ジェイ・キャスト常務取締役、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム執行役員、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、JICA情報通信技術分野課題支援委員、JICA─NET Instructional Design Seminar講師、ASTD(米国人材開発機構)会員。
著書に『IT時代の教育プロ養成戦略』(共著、東信堂)など。
http://instructionaldesign.blog97.fc2.com/
モチベーション3.0時代のビジネス・コミュニケーション法
シカゴで開催されたASTD(米国人材開発機構)から戻ってひと月、寝ても覚めても忘れられないことがあった。7月号でもチラリとご紹介した「セカンド・シティ・コミュニケーションズ」(SCC)の即興コミュニケーションのワークショップである。
SCCはシカゴにベースを置く人気コメディ劇団セカンド・シティのトレーニング部門。コメディ劇団に「Learning&Development」を掲げる部門があることがまず驚きだが、SCCのディレクター、サラ・フィンチが提供する「Better Business Communication」トレーニングは、全米約400社が採用する人気プログラムと聞いてさらにビックリ。ASTDでもワークショップの他に、フィナーレを飾るゼネラルセッションでも実演があり、スタンディングオベーションが鳴り響く盛り上がりを見せたのである。とにかく面白い!
おかしい!
そしてピリッと風刺の効いたセリフがカッコイイ!……あぁ、この感動を誰かと分かち合いたい!
米国企業のリーダーやシニアマネジャー、ベテラントレーナーたちが嬉々として取り組み、太鼓腹を揺すって大笑いするそのワークショップを、日本の人材育成担当者相手にやってみたらどうだろう?やはりノリノリになるのだろうか?それとも……。……あぁ、見てみたい、日本人の反応を!