今月のNEWS
「APEC女性活躍推進企業50選」 ベストプラクティス集 資生堂、髙島屋等5社の事例を発表
●経済産業省
経済産業省はAPEC 地域にて、女性の活躍が顕著な企業約50社のベストプラクティスを共有する「APEC 女性活躍推進企業50 選」事業を実施。14 の国と地域から48 社の企業の取り組みをまとめた事例集を発表した。
日本からの掲載企業は、平成24・25 年度ダイバーシティ経営企業100 選の受賞企業の中から、女性管理職比率の高さや従業員数規模のバランスなどを踏まえ、女性のリーダーシップの観点及び女性が働き続けられる環境の醸成の観点から、以下5 社の事例を掲載した。
●三州製菓(埼玉県春日部市)
1人3 役制度(1人最低3 つの仕事を覚え、誰もが緊急時に交代できる仕組み)や、短時間制度にフレックスタイムを追加した制度、また、キャリアアップできる正社員への転換を積極的に推進。現在、女性正社員の31% は短時間パート社員からの転換者。
●資生堂(東京都中央区)
法定を上回る育児休業・育児時間制度を早期に導入。事業所内保育所や美容職社員の代替要員制度を整備し、働き方の見直しや社員のキャリア意識醸成を進めた結果、国内資生堂グループにおける女性リーダー比率は26.8% に上昇(2014 年4 月時点)。
●髙島屋(大阪府大阪市)
マネジメント層の意識改革、女性の主要職務への配置に向けたOJT の強化、全社員意識調査に基づく両立支援制度の拡充や取得しやすい環境づくりなどを進め、1991 年時点では6.2 年だった女性社員の平均勤続年数が2014 年には22.3 年まで上昇。
●光機械製作所(三重県津市)
理系・男性人材が多数を占め、女性は男性の補助業務という風土が根強かったが、2001 年、女性社長就任を機に女性採用枠を増加。生産管理職の配属や人事責任者への任命など、経営要所に女性参画を推進。