負けないマネジャーのための孫子 第3回 「判断基準」に関する教え
判断で後悔しないためには、自分の性格を参考にしたうえで、その事柄のメリット・デメリットを意識することが必須です。
プラスとマイナスを考える
マネジャーには、マネジメント、リーダー、部下育成、プレーヤー等、多くの役割がありますが、どの役割においても必要とされるスキルが「判断力」です。職位が上になればなるほど高度な判断力が要求されます。
組織内の承認スキーム上からすれば、判断とは「決裁権限」ともいえます。権限というと、強いパワーを持つように聞こえるかもしれませんが、同じ重さの責任が伴います。上位になればなるほど、判断ミスの影響・責任が大きくなります。ですから上位をめざす場合、中間管理職時代に確固たる判断力を備えておく必要があります。
判断力の磨き方
では、この判断力、どう磨いていけばいいのでしょうか。判断力は、「判断基準」と「実行力」とに分けられますが、前者の「判断基準」について学べるのが今月の教え(右上)です。
「智者」とは、単に博識であるということではありません。「智」にはその知り得たことを実践できる意味も含まれますから、知り得たことを自分なりに状況に応じて実践できる人、ということです。