組織事例 横浜商科大学 スマートメディアが結ぶ学生と教員の新しい関係
他の大学に先駆けて、“全員がスマートフォンを持っている”環境をつくった横浜商科大学。モバイル・ソーシャルメディアは、学生たちと教員をどう変えたのだろうか。
モバイルツールの共有で学びの場所と時間が拡大
2010 年、日本の大学で唯一、全学生・全教員にiPhoneを配布した横浜商科大学。導入の提案者である小濱哲教授は、その狙いはコミュニケーションの活性化にあったと語る。「学生同士、あるいは学生と教員がもっと密に接する場ができて、キャンパスを楽しいものにしたいと思ったのがきっかけです。コミュニケーションはface to faceが基本ですが、バーチャルでさらに補うことができると考えました」(小濱氏)
iPhoneは学生たちのコミュニケーションの場をネットやソーシャルメディアへと広げた。ゼミで、サークルで、mixi やFacebook 内にコミュニティをつくって連絡を取り合うようになったのである。
ソーシャルメディアの活用方法を講義で教えている柳田義継准教授は、積極的にコミュニケートするようになった学生の変化を実感している。「 mixiにゼミのコミュニティを立ち上げて、掲示板での情報交換を始めたんです。iPhone でいつでもチェックしたり書き込んだりできますから、合宿の打ち合わせなどの議論も活発になったような気がします」