Opinion Column 2 ポストラーニングの場の提供で学習効果を高める
デジタルハリウッド大学院のあるゼミでは、iUnivのある機能とFacebookを組み合わせてソーシャルラーニングを実験的に行った。さらに、ソーシャルメディアを介した学習は、特に講義後、継続的に学習効果を維持し、高めることを研究で実証したという。研究の中心人物である佐藤昌宏教授が説明する。
意味のあるソーシャルラーニングを
ソーシャルラーニング(SNSなどを利用したWeb上の学び)は最早、時代の趨勢。
だが日本企業は、自社が実施する、eラーニングを含むWebを介した学習の費用対効果をどれだけ把握しているだろうか? その重要性をどこまで認識しているだろう?
形ばかりの導入にせず、使いこなすために日本企業ができることは、ソーシャルラーニングの質を高めていくことだろう。
その1つが、やりっぱなしにせず、学習効果を確実なものにすることだ。
そこで、デジタルハリウッド大学院の「Eff ective Learning lab」では、「ICT(情報通信技術)を活用して学習効果を向上させる仕組みづくり」を目標に、ソーシャルラーニングに関する研究を開始。その現状と課題、可能性を探ってみた。
学習効果を高める「ソーシャルな復習の場」
2010年12月、研究に先駆けて行ったのは、Facebook上で授業の共有をする実証実験である。