おわりに あなたの背中を押すために
生き物のように変化する状況
今回、イノベーティブな状態をつくり出している中核人材を観察してわかったことの一つは、全員「イノベーティブな状態は、常に生き物のように変化している」と捉えているということだ。常に動的に、予測不可能な形で変化しているから、一つの成果、やり方にとらわれない。やり方を形式化したら、時間が止まったように、イノベーティブな状態ではなくなってしまう。そんな風に人や組織を捉えていることが感じられる。
日々のチューニング
それでは、そういった変化し続けるものを、どのようにしてイノベーティブな状態に保っていけばいいのだろうか。
今回、取材した人のイノベーティブ・メイキングストーリーを聞いていると、あたかも、「意識」「思考」「コミュニケーション」「チーム」「場」という5つのつまみを微調整しながら、常に最適なハーモニーになるように、「チューニング」しているように見えた。