社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第1回「よく休む社員がいる!」
円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。
かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。
人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。
放っておくと何が起きる?
起こりうる問題はいくつかあります。まず、さぼっている人を放置すると、さぼらずに頑張っている人のモチベーションが下がります。同時に数名のモチベーションが下がることもあり、職場の雰囲気が悪くなったり、生産性が大幅に落ちたりします。また、当たり前ですが、コストの観点でも問題があります。Aさんの人件費だけでなく、オフィスの維持費などのコストもムダになっているわけです。それから、よく休む人というのは、退職や不祥事のリスクもあります。休みがちだった人が、何の引き継ぎもせず突然退職する、といった例はよくある話です。こうした問題は、さぼっている人だけでなく、ボランティアやサイドビジネスなど、仕事以外のことに熱中して業務効率が下がっている人にも同様にいえることです。