今月のNEWS
「東北地方太平洋沖地震による人事・労務への影響に関する緊急アンケート」調査結果
94.5%の企業が震災の影響を「受けた」と回答
●東京経営者協会
東京経営者協会は、「東北地方太平洋沖地震による人事・労務への影響に関する緊急アンケート」調査を実施した。同調査は、2011年3 月23 日~ 28 日にわたり、139 社を対象に行われ、回答率は79.1%(110 社)だった。調査の内容は、3 月11 日に発生した東北地方太平洋沖地震が、企業の人事・労務に与えた影響と、企業の対応に関するものだ。
今回の震災により、操業・営業に何らかの影響を受けた企業は104 社で、全体の94.5% を占めた。どのような影響であるか尋ねたところ、「直接の被災または間接的な原因のため操業・営業時間の短縮または操業・営業規模の縮小」と回答したところが60 社(57.7%)と最も多かった。
また、操業・営業に影響が生じたことに伴い、従業員の勤務体制等に何らかの「措置を講じた」とする企業が97 社(93.3%)に達し、「措置は講じていない」は6 社(5.8%)にとどまった。措置について尋ねたところ(複数回答可)、「時差通勤を認めた」(77.3%)、「自宅待機をさせた」(75.3%)とする企業がほぼ同数となり、複数の措置を講じている企業が多いことがわかった。また、「その他」の措置としては「通勤可能な事業所での勤務」、「計画停電に対処した振替出勤」、「フレックスタイム制の活用」などがある。
今春の新入社員研修について尋ねたところ、回答のあった99 社のうち82 社(82.8%)が「予定どおり実施する」とし、「延期して実施する」は7 社(7.1%)となった。「その他」の回答として、「内容を変更」、「期間を短縮」、「地震の影響で研修施設の受け入れが不能となり、場所を変更して実施」などが見られた。2012 年春の新規学卒者の選考活動に関しては、回答があった企業の4 割以上が、何らかの配慮を行うとしている。配慮する場合には、選考活動開始時期を4 月から5 月または6 月へ遅らせる、選考期間を6 月、7 月まで延長する例が多いことがわかった。
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東京経営者協会
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