ワンワード論語 第11回 「仁」
誰もが耳にしたことのある「仁」。その中身は何なのでしょうか。また、果たして職場で活かせるものなのでしょうか。『論語』の最重要ワード「仁」を学んでいきましょう。
論語を読んだことがなくても、耳にしたことのあるワードが「仁」です。孔子はこれを「人としての理想」としました。普段ビジネス等で用いるワードではないので、縁遠いと感じやすいかもしれませんが、実は誰にでも身近なものです。
● 仁とは
仁」は、「人+二」で構成され、二人が対等に相親しんでいる様子を表現したワードです。あなたの周りにいてくれる人々を人として扱うことを意味します。つまり人間社会において、人である以上、なくてはならない心であり、一般的に、愛、優しさ、慈しみ、情け、哀れみなどと訳されます。
遅くまで頑張ってくれている部下への労い、問題が発生し困っているお客様への支援、トラブっている同僚を裏でサポートするといったことなどは、立派な「仁」の実践です。