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informationグローバル人材の育成に向けたフォローアップ提言日本の人材育成システム全体の見直しを求める●日本経済団体連合会
日本経済団体連合会は、2011年に「グローバル人材の育成に向けた提言」を公表し、2012年度には学生からグローバル人材を育てていくための3つの事業を実施。そして今回、グローバル人材育成に向けたフォローアップ提言を発表した。今回の提言では、世界の人々と積極的に交流できるコミュニケーション能力の向上や日本人としてのアイデンティティの形成を着実に行うためには、初等中等教育のあり方、高大接続、大学入試やカリキュラム改革、国際化のさらなる推進が必要と言及。加えて、企業の採用・人事制度をグローバル人材が活躍しやすいよう改革することなど、日本の人材育成のシステム全体を見直していくことが必要であるとした。企業に対しては、以下の取り組みを求めている。(1)採用活動の多様化・双方向の留学生交流や学生の多様な体験活動を奨励するため、採用活動の多様化(既卒者採用、通年採用等)に向けた取り組みを一層推進(2)日本人社員のグローバル化対応力の強化・海外文化や市場ニーズなどを理解するため、入社後、なるべく早い時期に海外体験を付与・外国語や異文化・社会に関する研修を実施(3)外国人人材の定着・活用の推進・優秀な外国人人材の定着を高めるため、受入れ職場の環境整備やきめ細かい人事面での対応を推進・ローカルスタッフを対象とした本社研修や、海外現地での経営研修の実施(4)人事・評価制度のグローバル共通化