おわりに 「他者を思う心がリーダーを育てる」
「他の人のことを考えることで、だんだん自分も幸せを感じるようになるんですよ」
「ブランドものを買うより、社会貢献をすることがかっこいいんです」
今回の取材を通して、リーダーたちが、発した言葉だ。リーダーたちは、ごく自然に自分よりも他者に目が向いているように見えた。なぜ、彼らは、自分よりも他者や組織全体、あるいは、国家全体、ひいては他国のことを考えられるのか。多くの人は、その他者を思う心にしばしば圧倒される。けれども、リーダーたちは、その心は徐々に育てることができるという。
Opinion2の岩田松雄氏(36ページ)は、「学問とは本来そのためにある」と言い、Opinion1の北康利氏(32ページ)は、学問と情報収集、人脈が視点を上げるのに役立ち、謙虚さが人のためへと向かわせるという。