社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第7回 「有休取り過ぎ社員」
円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。
今月のお悩み有休取り過ぎ社員
中途入社3年目の女性社員Aさん。前職の経験も活かしていい仕事をしてくれる貴重な働き手だが、この1年ぐらい、有給休暇の使い方が少し乱暴なように思う。当日の朝に有給休暇の申請をすることもあるし、生理休暇も他の社員より多い。先日は「親族のお見舞い」という理由で有休を取ったのに、どうも海外旅行に行っていたらしい。他の社員のモチベーションにも影響するので、注意したい。有給休暇や生理休暇は社員の権利でもあると思うのだが、どう注意すればいいだろうか。
当日申請は……?
有給休暇は、事前申請が原則であり、暦日(レキジツ真夜中の0時から次の真夜中の12時までの24時間)で付与するということになっています。当日の朝に有給休暇を申請するということは、真夜中の0時を過ぎているので、事後申請になるため、実は認める必要はありません。