おわりに プレイフルカンパニーの正体
企業における「楽しさ」とは何か、という問いから始まった今回の特集では、取材を続けるうちに実にさまざまな「楽しさ」が出てきた。事例取材からは、日本オラクル(46ページ)のように主体性を発揮できる環境があること、面白法人カヤック(42ページ)のように仲間と厳しくも「見守られているような」関係をつくれること。そうしたことが「楽しさ」にかかわることがわかった。
これらの2社に共通したキーワードは、「主体性(自発性)」と「仲間」であり、それが高じると、富士ゼロックス(50ページ)の渡邉明男氏のように、自ら学びの場をつくり出し、社内外にその輪を広げていくような個人が生まれる。渡邉氏のような個人のあり方は、人材開発部門にとって理想的なモデルのひとつと言えるのではないだろうか。