OPINION 1 プレイフルとは、夢中になって本気で取り組むこと もっと楽しんでいいんだ めざせ! プレイフルカンパニー
誰しも、時間を忘れて遊びに没頭した記憶があるだろう。その情熱を仕事にインストールできたら、最高ではないだろうか。1970年代にハーバード大学へ留学し、「セサミストリート」の研究をした上田信行氏は、日本企業を覆う閉塞感を打ち破るのは、「プレイフル(=本気で楽しむ)」だと言う。学びや仕事、創造性へのヒントが満ち溢れている「プレイフル」について、真剣に考えてみよう。
もっと真剣にもっと遊ぼう
──先生はいつも楽しく情熱的に活動されている印象があります。仕事を楽しめる人とそうでない人の違いは何でしょうか。
上田
「心の持ち方」の違いでしょうね。例えば、新しい仕事を打診された時に、あなたの心に浮かぶのはどちらのセリフでしょうか?「CanIdoit?(私にできるかな?)」「HowcanIdoit?(どうやったらできるかな?)」前者には変化と失敗を恐れて、新しい仕事にチャレンジできない傾向があります。後者は変化を楽しみ、新しいことにもどんどん飛び込む。結果として仕事を楽しめるようになります。僕が提唱する「プレイフル」とは、後者のような人が、物事にワクワクドキドキしながら、夢中かつ本気で取り組んでいる状態を指しています。