めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第15回 プレゼンテーション今まさに大注目のビジネススキル
ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。
プレゼンテーション能力を高めることは以前から重要視されてきたが、その度合いが最近は明らかに増している感がある。
この能力は、自分から率先して身につけていかないとなかなか上達していかない。しかもある程度のキャリアになると、できることが当たり前(?)に思われてしまうから大変である。
重要なことはわかっているが、苦手意識が強い……そういう方も多いと思う。
私自身、仕事柄、人前で話す機会は多いのだが、いまだに修行の真っ只中である。「いかに聴衆に喜んでもらえるか」「いかに聴衆を寝かせないか」等々、日々悩み、一喜一憂しながら取り組んでいる。
ゆえにプレゼン関連書籍はよく読むのだが、最近の同分野の書籍の充実ぶりには目を見張るものがある。
プレゼンが注目される背景は諸々あるが、何と言ってもTED(Technology EntertainmentDesign)カンファレンスの存在が大きい。インターネット環境があれば、世界中の素晴らしいプレゼンが日本に居ながらにして動画で見られることが多くのビジネスパーソンを刺激し、プレゼンブームに火をつけた。
プレゼン関連書籍は数あれど、ビジネスパーソンが参照すべきは以下4つの分類であろう。
1.読み継がれる必須本
デール・カーネギー『カーネギー話し方教室』(ダイヤモンド社)は必読。
2.カリスマプレゼン本
カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』(日経BP社)を筆頭に名著多数。かつての大統領やカリスマ経営者のプレゼンをまとめた書籍も大いに役立つ。
3.プレゼンのプロによる本