CASE.3 ヤマハ・ミュージック・マニュファクチュアリング・アジア(インドネシア) 現地社員が「成長する喜び」を実感する会社
現地人マネジャーたちがつくったフィロソフィー「仕事に対する喜びと誇りをもつ」が息づくヤマハ・ミュージック・マニュファクチュアリング・アジア。このことが、自発的に現地スタッフが学び合う風土を醸成している。皆が学びあう職場では、どんな仕組みが機能しているのだろうか。
●育成の基本自ら学ぶことの喜び
『仕事に対する喜びと誇りをもつ』ヤマハ・ミュージック・マニュファクチュアリング・アジアに足を運んだ時に、真っ先に目に入ったのが、このスローガンだ。もちろんインドネシア語で書かれているが、10年ほど前に、現地人マネジャーたちがヤマハの歴史や社訓を踏まえながら、合宿も交えて1年かけてつくりあげた、同社のフィロソフィーである。
ヤマハ・ミュージック・マニュファクチュアリング・アジア社は、インドネシアに5つあるヤマハの現地法人工場のうちの1つ。1997年に設立され、従業員数約4000人の平均年齢が24歳と若い会社だが、『感動を・ともに・創る』というヤマハの企業理念は現地の社員にも脈々と受け継がれている。