特集 人事制度 失敗の本質
ここ数年の間、成果主義に基づく人事制度への移行、コンピテンシー評価、年俸制、社内公募制の導入など、人事制度改革にまつわる話題は枚挙に暇がない。また、目標管理制度の運用や教育制度のあり方を見直す企業も多い。
ここで問題になるのが「制度はつくったが、運用レベルで社員の理解が得られず、活用されない」「社員のモチベーションが下がった・納得性が得られない≒ 現場の業務や経営戦略との整合性が見られない」という声だ。制度をつくる時、現場の情報と戦略策定をする場との情報が乖離してしまうと、むしろ経営活動を阻害し、社員の活力を奪う制度になりかねない。このままでは人事制度改革は“失敗”となってしまうだろう。
しかし失敗は、振り返りと対策を行うことで、それが教訓や新しい組織知となり、将来に良い結果をもたらすことができる。人事制度にまつわる失敗を通じて、組織の変革実現に向けて必要な条件を考えてみたい。

