連載 生きてて良かった〜! 参上、グルマン河合 至福のレストラン& ホテル 第24 回(最終回) 極めるほどに奥深い グルマン道の原点はやはり「ご飯」

グルマンコラムも今回をもってして、いよいよ大団円を迎えることになった。2年間、24 回の連載。それにしても食べた、食べたーである。
その最後に何を書こうか……目を閉じて、自分がいま一番食べたい一品を思い浮かべてみた。そこで浮かんできたのは、恥ずかしながら、その昔、母親が握ってくれたおにぎりだった。面白いことに、母親のおにぎりは、味もさることながら、それを食べている情景(場面)が一緒に浮かんでくる。人それぞれ、情景が浮かぶ食べ物があると思うのだが、私の場合、それはおにぎりだった。
ちなみに具で一番好きだったのは「おかか」である。もともとわが家には、おかかのおにぎりという概念は存在せず、私か通っていたそろばん塾の先生が教えてくれたものであった。「かつおぶしに醤油」という、先生が説明してくれた、その組み合わせのジューシーさに、よだれ状態となった小学生の私か、母親にねだってつくってもらった記憶がある。