CASE アメニティーズ 情報の可視化・共有化で 社員の質を高め、強い組織をつくる

長野県下でパチンコホールを中心としたアミューズメント事業を展開するアメニティーズ。昨年設立30 周年を迎えた同社は、パチンコ業界での厳しい競争に勝ち抜くため、2002 年に経営戦略を見直し、人材マネジメント・育成についても新たな方針を定めた。そして05 年中に人事情報システムを稼動させ、新たな方針に基づく人事諸施策をより強力に推進する考えだ。
企業のビジョンと求める人材像を明確化

アメニティーズは、パチンコ業界では早くから接客マニュアルを整備し、地域との調和を考えた店舗づくりを行うなど、業界をリードする取り組みで事業規模を拡大してきた。
こうした独自性を生む背景にあるのは「お客さまの明るい毎日と充実した人生の実現のために、人々が交流し合う活力のある街、スマイル・コミュニケーションにあふれたよろこびの街を創造する」という同社の経営理念だ。
02 年に人事戦略を見直すにあたり、常務取締役の久保田雅一郎氏は、厳しい競争環境の下で自社がさらに発展するために、この経営理念を具現化することの必要性を感じたと語る。
「入社した社員は、まずこの経営理念を暗唱できるまで覚えます。しかし内容は漠然としたもので、具体的にどう行動すればいいのかがわからない。このままでは経営理念は絵に描いた餅になってしまうと感じました」
そこで、まず社長が示したのが、次のような企業ビジョンだった。
①社員の質(クオリティー)でパチンコ業界をリードする。
②2015年に(パチンコ30店舗)売上高1,500億円のアミューズメント企業となる。
③高収益をあげ、業界トップクラスの社員待遇を実現する。