連載 人事制度改革はなぜ失敗するのか 第3 回 経営の流れを見失った 人事制度改革の失敗

経営の根幹にかかわる問題であるにもかかわらず、多くの企業の人事担当者が、人事制度改革に対して「他社がやっているから」という潜在的な横並び意識を抱いており、『○○制度導入事例集』やセミナーの事例紹介などを参考にして、「こんなやり方なら当社にも導入できるかな」と当たりをつけながら、制度改革を企画しているケースが見受けられます。しかし、新たな制度の導入と、自社にとっての最適な解決策であることの二つはイコールではありません。筆者が制度導入を支援する際にも、クライアントから「こういう制度を導入したい」という話を頂くのですが、「それが理想かもしれないが、貴社の現状を鑑みるに、まずは別の施策をとらなければならない」と答えざるを得ないケースも多くあります。そこで今回は、さまざまな経営の諸要素を踏まえながら、会社がその発展段階をどう捉えて、人事施策をどのように位置づけるべきかという問題について考えてみたいと思います。

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