Information 2 製薬会社がメンタルヘルス対策シネマを web で公開

「メンタルな問題は、本人の甘えではない」頭でわかっていても、身近な人にはつい間違った対応をしてしまう。このようなケースが多く見られることから、うつ病、メンタルヘルス対策のすそ野を広げる製薬会社が啓発型シネマをwebで公開している。さらに、大阪商工会議所では全国で初めてメンタルヘルスに関する検定試験を創設した。

うつ病にかかる人が職場で増えている。うつ病は誰でもかかる「心の風邪」といわれるが、かかった本人も自分がうつ病であることを受け入れがたく、ましてや周囲にも理解されにくいため、治療のタイミングが遅れてしまう。そして最悪の場合は……。
職場で仕事を通じて不安・ストレスを感じる人の割合は6割を占め、うつ病の有病率は7~8%にのぼる。だが、精神科へ真っ直ぐに向かうのは抵抗があるのか、うつ症状を呈する患者の64.7 %は内科で初診を受け、頭痛や不眠などの身体症状を訴える。専門的な治療が遅れる場合も少なくないようだ。就労者の自殺の背景には、うつ病が68.4 %、統合失調症が10.5 %を占めるというデータもある。