連載 研修ファシリテーター入門誌上講座 第17 回(最終回) 脳科学と研修
Each individual is a cell of the global brain. The more we connected each other, the more intelligent we can be to make our dreams reality.
(私たち一人ひとりが、地球という脳の脳細胞のようなもの。接続が密になればなるほど、理想を実現するための知性の力が高まるのだ)― BAWB Global Forum 2006 の分科会の発言から
研修の基礎理論としての脳科学
10 月23 ~ 25 日、クリーブランドのCase Western Reserve 大学で開かれたBAWB(Business as Agent of World Benefit)という企業の社会貢献に関するカンファレンスに出席しました。
本誌ではおなじみのAppreciative Inquiry 組織開発の創始者デイビッド・クーパーライダー(David Cooperrider)博士が呼びかけ、国連グローバルコンパクト、American Management Association と共催したものです。個人的には「学習学= Learnology」の評判がすこぶるよかったので、心強く感じた出張でした。
10 月は、私にとって脳について学ぶことの多い1カ月でした。NPO 学習学協会理事の長谷川英輔氏による「脳科学セミナー」を開催したところ、本郷のセミナールームは満員の盛況です。
エンジニア出身の長谷川氏は、幼い頃から脳に関心を持ってきましたが、最近の脳科学の発展を機に独学し、初心者のための入門書の執筆を進めています。「脳は一つの臓器」、「いくつになっても脳を鍛えることは可能」など、脳の仕組みと働きをわかりやすく解説してくださいました。