TOPIC キャリア研究の世界的権威E.H.シャイン博士が解く “内的キャリア”の意味と未来像
キャリア・アンカーやキャリア・ダイナミクスなどの組織心理学の世界的権威E.H.シャイン博士を迎えて、「時代を拓くキャリア開発とキャリア・カウンセリング~内的キャリアの意味~」(主催:NPO 日本キャリア・カウンセリング研究会= JCC)と題する講演会&シンポジウムが、去る11 月19 日(日):東京、11 月21 日(火):大阪でそれぞれ開催された。ここでは東京会場におけるシャイン博士の基調講演とシンポジウムの概略を紹介する。
基調講演でE.H.シャイン博士が内的キャリアの重要性を強調
第1部に相当する基調講演は、E.H.シャイン博士による「キャリア・アンカーおよび職務・役割プランニング」と題する講演だった。同博士はこの講演で、内的キャリアの重要性とともに、キャリア・アンカーそのもののあり方を中心に持論を展開。
冒頭、キャリアにおける問題点として、具体的なキャリア・パスや雇用保障に関して、組織は何も約束してくれない旨を指摘し、組織はキャリアにおけるニーズや優先事項、職務がどう変化していくかなどを見つけ出す方法を提供する必要があると強調した。
さらに「キャリア・アンカー」を、
①専門・機能別コンピタンス
②全般管理コンピタンス
③自立・独立
④保障・安定
⑤起業家的創造性