連載 海外HRD 事情第2 回 アメリカ発 サクセッション・マネジメントと ハイポテンシャル・プール
米国で直面している人材育成の急務とは……
近年、アメリカではベビーブーマー世代が定年退職を迎え、組織は多くのリーダーを失いつつある。その一方で、ポテンシャルの高い人材は“組織の資産”と考えられ、簡単に転職されてしまう状況だ。けれども、経営にとって重要な役職に空きがでてしまうと、生産や売り上げに悪影響を及ぼすどころか、組織にとって致命傷にもなりかねない。ゆえに、“サクセッション・マネジメント”は「実施した方が良い」というより、今や必須の施策となった。
では実際に、重要な役職に配置するために、社内から優秀な人材を見つけ、育成するプロセスはどういうものなのか。
ポテンシャルが高い次世代の候補者を見つける際、通常多様な評価基準に基づいたデータを検討する。これは大きく分けて2つ。