Close Up 韓国HRD 事情 年間20 %成長傾向の背景にある 政府、企業の支援と現況 韓国e ラーニング産業の急成長
1999 年以降、本格的なe ラーニングが実施され、2003 年にはe ラーニング準備度世界5 位という急成長のもと、毎年20 %近い成長傾向にある韓国e ラーニング事情。学校、企業、公共機関でのe ラーニングの現況とともに、e ラーニング企業の事例を韓国月刊誌HRD 編集長・嚴準河氏のレポートで見る。
韓国のeラーニング
韓国初のe ラーニングは1994 年、サムスン人力開発院の「開かれた教育チーム」が、サムスングループの社内イントラネットをベースに英語学習の遠隔通信教育を実施したのがそのはじまりである。
以後、本格的なe ラーニングは、1999年に労働部の主管の下、企業が中心となって職務能力の開発を目的にインターネットの通信訓練が実施されるようになり、2001 年には教育部の主管の下、遠隔教員研修や初のサイバー大学が認可され、オープンされるようになった。
2004年には、“eラーニングの産業発展法”が制定公表され、教育部ではEBS修学能力試験のインターネット放送が実施されるようになった。
また、2006年には、“eラーニング産業発展委員会”を中心に細部施行計画が樹立・推進され、e ラーニング国際EXPO をはじめとするさまざまなeラーニング産業の発展のための活動が展開されている。
韓国のe ラーニング市場の現況は、2003年イギリスのリサーチ機関であるEconomist Intelligence Unitの発表によると、全世界のe ラーニング準備度評価で世界5 位を占めている。さらに、毎年20%の成長傾向にあり、まだまだ成長すると見込まれている。
e ラーニングの導入企業者数は2005年には合計381 社であり、2004年の258社に比べ47.7%の成長を見せている。