連載 欧州HRD 事情 第2 回 知の異種融合(ナレッジ・マネジメント)再考察 ―「違い」を実感したうえで、感情の「共鳴」を体験する―
最近、企業の競争優位基盤として、「多様な人材」による“知(ナレッジ)の融合の必要性”を語る経営者が増えている。ちなみに、この「ナレッジ・マネジメント」が、数少ない日本発信の経営コンセプトであることは、もっと知られても良い。生産分野の「トヨタ生産方式」と比肩できるだけの評価を、グローバルレベルで勝ち得ていると実感している。
「ナレッジ・マネジメント」成功の鍵には、ITデータベースの話以前に、“知の融合”を具現化する<場>の創設と、その<場>に集う「人材の多様性」の確保が両輪の条件としてある。
この「人材の多様性」には、異なる価値観と感性を求めて、あらゆる属性の違いが考慮されるべきだろう。