連載 調査データファイル 第93回 デンマーク・オランダモデルに見る労働市場の改善策 適正雇用と格差是正が 派遣問題を解決に導く

小泉構造改革がもたらしたワーキングプアや失業者の増加。
その主原因は労働者派遣法改正による製造業への派遣労働解禁であったが、是正策としての短絡的な規制強化は、雇用機会を縮小するばかりか、実態を把握しにくい請負労働へと流れる危険性をはらんでいる。
この負のスパイラルを断つためには、派遣労働者の雇用と解雇の繰り返しを禁止し、教育機会を拡大して安定した労働力に育て上げることである。
世界的に見て失業率の低いデンマーク・オランダモデルの労働政策を例に、日本の派遣労働問題の改善策を考える。

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