NEWS
第7回 「企業フィランソロピー大賞」受賞企業発表
企業の本業を活かした社会貢献活動を顕彰
●日本フィランソロピー協会
日本フィランソロピー協会では、2003年に「企業フィランソロピー大賞」を創設。フィランソロピーは社会貢献を意味しており、本賞は企業の本業を通じた社会貢献によるCSR のベストプラクティス事例を紹介することで、公正で活力ある企業社会を創造し、次代を担う若者に希望ある道筋を示すことを目的としている。第7回は、大賞を中村ブレイス、「いのちの架け橋賞」を飯田電子設計、「美は心とともに賞」を資生堂、「自然共創賞」を積水ハウスが受賞した。
■中村ブレイス:島根県大田市大森町で義肢装具をつくる同社は、技術を世界水準まで高めることで単に物理機能を補う義肢装具ではなく、使用者の自己尊厳まで回復する製品を世に送り出している。この事業自体が社会貢献を果たしていると評価された。また人づくりに関しても、若者が、地元で働いて家庭を持つことができるように、雇用機会を創出するだけでなく、大森町にある古い家屋を引き取って改修し、社宅や店舗として活用。さらにこうした動きが町並みの景観保存にもなっている。
■飯田電子設計:主にプリント基板の製造販売を行う同社は、広告付きのAED(自動体外式除細動器)ボックスの無料設置事業である「まちかど救急隊」を2007年から開始。さらに誰もが操作できるように各地で講習会を開催している。
■資生堂:顔面素肌障害などの悩みを解決する化粧品を開発するとともに、高齢者や肢体障害者の施設を訪問する「お化粧ボランティア」を推進。2008年度は2200件を訪問し、3万6000人に化粧を施した。さらに2009年度にはこうした動きを発展させ全社員が参加する「ビューティー・サポーター制度」を設けている。
■積水ハウス:住宅を通じた環境保全に力を入れている同社は、2001年から里山における生物多様性をモデルにした「5 本の樹」計画という造園緑化事業を進めている。さらに同社本社ビルの隣接地に「新・里山」を造成。その場に自生していた草花や樹木を植えることで、本来その地域に生存していた生物の多様性を保護するプロジェクトを推進している。
問い合わせ
公益社団法人 日本フィランソロピー協会
TEL:03-5205-7580