おわりに 働き方は生き方であり 学び方は生き抜き方
今回は新年1月号の特集として、「働き方改革×学び方改革」と銘打ち、識者や実務家にキーワードを挙げてもらった。改めてキーワードや対談を一覧しつつ、重要な点を振り返ろう。
働き方改革4つのポイント
①「何のために働き方を改革するのか」を明らかにする
②長時間労働は、学びや学び直しを促すためにも是正する
この2 点は、中原淳氏と中原孝子氏の対談で言及されている(22 ページ)。働き方改革の本来の目的は従業員エンゲージメントの向上や、生産性の向上のはずなのに、手段であるはずの長時間労働是正が目的化し、本末転倒なことが多く起きているという。もし貴社も迷走中と感じるなら、目的をまず確認する必要があるだろう。
中原淳氏は、仕事人生の長期化を見据え、長時間労働はどんどん是正し、就業後の時間を使って学び直す重要性を述べる。働き方改革は、学び方改革に直結しているのである。
③働き方=生き方だと社員に伝える
ユニリーバ・ジャパンの島田由香氏(28ページ)は“、自分で決める”をキーワードの1つに挙げた。同社ではその言葉通り、2016 年より、社員が自分で働く場所と時間を決められる人事制度「WAA」を導入。「人は自分らしくいられる時にパフォーマンスを最も発揮できる」という考えからだという。