寺田佳子のまなまな 第23 回 美容皮膚科医 西川礼華さんに聞く 自分の道を切り拓く“真の女子力”
美容皮膚科の医師であり、NGO「ガール・パワー」の専務理事であり、文化人タレントでもある西川礼華さんが今回の「まなまな」のお相手。
3つの顔を持ちながら、女子力も超ハイレベルという女性です。
別に魔法を使っているわけではありません。
もともとの彼女は“憧れる力”が強い、ごく普通の女の子だったのです―
仕事と生活の両立はムリ?
今回の「まなまな」は、夜の小学校が舞台である。遅い時間にも関わらず玄関ホールには足早に行き来する影があるし、暗い中庭には不思議なシルエットが踊っているし、長い廊下の奥からは時折かん高い笑い声が響いてくる……。ちょっとドキドキする“学校の怪談”—ではない。ここは旧東京都新宿区立四谷第五小学校。吉本興業の東京本部なのである。
その教室の黒板の前で、颯爽と白衣をはおって微笑むのがインタビューのお相手、西川礼華(あやか) さん。美容皮膚科の医師であり、女性が自由に生きるための女子教育を提供するNGO「一般社団法人日本女子力推進事業団(略称:ガール・パワー)」の専務理事であり、2016 年からはよしもとクリエイティブ・エージェンシーの文化人タレントとしても活動を始めた。
それにしても……。
(一人三役をこなしながらの、このキラキラ感は何!?)
と、“女子”の端くれとしては非常に気になるところだが、それはさておき、まず伺いたいのが、医師という職業を選んだ動機である。
「実は、小・中・高と“数学大好き”女子で、大学進学を考える頃には、将来は数学者になりたい、なんて考えていたんです」
その典型的な理系女子=“リケジョ”の娘に、両親が薦めたのが医者の道だった。
ちょうど、ご近所に理想のロールモデルがいた。ご主人と一緒にクリニックを開いている女医さんで、子育てしながら仕事もバリバリこなす素敵な人だった。さらにテレビの中にも、恰好のロールモデルを見つけた。当時大人気のドラマの主人公である若き女性救命医で、そのクールな仕事ぶりを観るたびに「カッコいいなぁ」とトキめいたものだ。