連載 成長の仕掛け人

連載 成長の仕掛け人

企業で奮闘する実務家たちのキャリアの遍歴、人材開発にかける想いとは?

“人がやらない仕事”を担うキャリア戦略

再現性の高いスキルを生かし他の領域との掛け算で優れた人材に

山崎 万里子氏 ユナイテッドアローズ 執行役員 CHRO
2025年7-8月号

日本を代表するセレクトショップであるユナイテッドアローズ。アパレル業界はコロナ禍のダメージを受けたが、2025年3月期の売り上げは1,509億円(連結)で、コロナ禍前の水準にほぼ回復した。人事を統括するCHRO山崎万里子氏は、新卒2期目に入社した生え抜きで、人事領域に異動したのは入社22年目。それまでは人事に関心はなく、「粛清人事だと思った」と笑う。山崎氏は人事の役割をどのように捉え、自身の価値を発揮してきたのか、話を聞いた。 [取材・文]=村上 敬 [写真]=中山博敬

小さくていいから、火種を起こしていく

対話とプロセスを大切に 手触り感のある人事制度へ

流郷紀子氏 カルビー 人事・総務本部 人財戦略部 部長 
2025年5-6月号

2025年3月期第3四半期は、四半期、累計とも過去最高の売上高・営業利益を更新したカルビー。好調な業績を支える経営基盤の1つが、「多様性を尊重した『全員活躍』の推進」を掲げて進められている人事制度だ。現在はその見直しに着手し、従業員一人ひとりが新しいことや難しいことに挑戦することを高く評価する制度へと進化させようとしている。このプロジェクトを率いるのが人財戦略部部長の流郷紀子氏だ。複数の会社で人事制度改革に携わってきたプロフェッショナルの足跡をたどる。 [取材・文]=村上 敬 [写真]=山下裕之

戦略人事の実践で人事の重要性を再認識

経営戦略に直結する人財マネジメント実践の重要性とやりがい

関 健治氏 IHI IHIアカデミー アカデミー長
2025年3-4月号

日本を代表する総合重工業グループとして、170年余りの歴史を有する IHI。 現在、持続的な高成長を実現する企業へ飛躍するべく、変革をリードする “グローバルで活躍する経営・専門人財 ”の育成獲得を目指す取り組みを進めている。 その中心的役割を果たすのが「IHIアカデミー」だ。初代アカデミー長を務める関 健治氏は、人事畑を中心にキャリアを積み重ねてきたが、入社時は人事部門への配属は不本意だったと語る。 そんな関氏が実感した人事の重要性と、キャリア変遷について伺った。 [取材・文]=本間 幹 [写真]=山下裕之

社員の“やりたい”を実現する環境づくりを目指す

海外で感じた限界を越えるため理論を学び人事の実践へ

鴻巣忠司氏 竹中工務店 人事室 人材開発部長 
2025年1-2月号

1610年(慶長15年)創業のスーパーゼネコンである竹中工務店。 ジョブ型人事制度への転換を進める同社において、制度の浸透・拡大を進めるのが、人材開発部長を務める鴻巣忠司氏である。 「アジアの発展に貢献したい」という動機で入社した鴻巣氏が、なぜ人事畑を歩むことになったのか。 キャリアの変遷をたどる。 [取材・文]=本間 幹 [写真]=中山博敬

第38回 現状を否定し、新しいことにチャレンジし続ける

やりたいことをやれる環境づくりが人事の使命

吉田 元氏 イオンリテール 人事総務本部 人材育成部長
2024年11-12月号

イオングループのGMS(総合スーパー)事業の中核を担い、「イオン」「イオンスタイル」などを展開するイオンリテール。 同社の人材育成のリーダーである吉田元氏は、多様な現場経験を積み、常に人のやる気や思いを引き出しながら仕事を成し遂げてきた仕掛け人だ。 吉田氏の主導で、同社はAIやVRなどユニークな社員教育も展開している。 「やりたいことをやる」ことを大切にし、社員にも叶えてほしいと語る吉田氏のキャリア変遷とは――。 [取材・文]=平林謙治 [写真]=中山博敬

第37回 仕事が楽しくて仕方ない組織へ

チームを会社の真ん中に キャリアと会社を動かした二度の訴え

三宅生子氏 両備システムズ 経営推進本部 総務・人財統括部 人財戦略部 部長 兼 Way推進室 室長
2024年9-10月号

岡山県に本社を置き、情報システムサービスの提供や開発を行う両備システムズ。 同社の人財戦略部とWay推進室を統括する三宅生子氏は、営業から人事へとジョブチェンジして今年で9年目となる。 入社初期の戸惑いと異動により見えた課題への葛藤が、会社を動かす力となった。 本人ですら予測不能だった、キャリアの変遷とは。 [取材・文]=たなべやすこ [写真]=小山壯二