J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

月刊 人材教育 2016年08月号

人事の職場拝見! 第66回 ネットアップ 部門の枠を越えた協働意識が成功につながる 働きがいを生む、性善説のマネジメント

IT 企業の集まる米国シリコンバレーに本拠を構え、「働きがいのある会社」として世界から注目
を集めるネットアップ。外資系ながら協調性に富む企業文化は、日本法人でも健在である。


ネットアップ
■会社データ
設立:1992年
社員数(日本):約190人
事業内容:企業向けのデータ管理、ストレージソリューションの提供など
■部門データ
人事本部:3名
職務内容:日本国内の採用、組織開発、労務など人事業務全般

[取材・文・写真]=田邉泰子

人にまつわることは何でも

企業向けのデータ管理サービスやストレージなどを手がけるネットアップ。本社は米国・シリコンバレーにあり、世界150カ所以上に展開する。Great Place to Work Instituteの「働きがいのあるグローバル企業」世界ランキングで2015 年4位、日本版「働きがいのある会社ランキング」でも毎年トップ10に入るなど、注目を集める。

同社における人事の役割は、「経営と共に当社の企業文化を守ること」と話すのは、人事本部本部長の高橋秀樹氏である。

このため同社では「HR(Human Resource)ビジネスパートナー」を配置し、高橋氏と共に新入社員のフォローからアジア本部が示す戦略に応じた採用・配置、さらに社内で生じたコンフリクト(対立)の調整までこなす。事業部のマネジャーに人事権のある同社にとって、まさに人事の戦略的パートナーなのである。

となれば、社内の状況をくまなく把握するのがカギとなる。それを支えるのが、チームマネジャーとの1on1ミーティングである。

「月に一度、定期的にチームやメンバー、ビジネスの状況を確認し、新規の採用や異動案件、その他の問題点など、HRとしてのアクションについて話し合います」(HRビジネスパートナー唐澤さゆり氏)

社員紹介による採用を重視

採用で近年特に注力するのは、「社員からの紹介」だとリクルーターの雨池主計氏は話す。

「中途採用を進める中で、社員の知人などでオープンしているポジションに合う人がいれば紹介してもらうよう働きかけています。能力はもちろん重視しますが、組織との相性も大切です。社員の紹介であれば、その点をクリアした人材が多く集まります」(雨池氏)

雨池氏によれば、社員紹介により入社した社員のほうが、他の方法で入社した社員よりも定着している印象があるという。

「入社後のギャップが少ないうえ、社内に知人がいることで組織に早く馴染むことができているようです」(雨池氏)

日頃から社内を回っては人材の紹介をお願いするという雨池氏だが、やり取りの中で意外な情報を得ることも。ちょっとしたチームの動きなどもHRビジネスパートナーと共有し合うという。

役割の拡大が成功につながる

育成はOJTを原則としているが、知識や技術の習得は、外部研修も手がけるネットアップユニバーシティが担う。内容は本社の定めるプログラムにのっとったものが基本であり、米国で入社初期に行うTOAST(Training On All Special Things)を、日本でも再現した。

「経営陣が理念や自社の社会的価値、事業について説明し、社員たちと共に食事もします。役職関係なくフランクに語り合えるフラットさに驚く社員も多いです」(マーケティング本部ネットアップユニバーシティ・シニアエデュケーションマネージャ・河野真喜子氏)

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:988文字

/

全文:1,976文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!