J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2016年04月号

人事の職場拝見! 第62回 認定NPO法人 フローレンス WAYの浸透が働き方に革命を起こす 現場スタッフの育成システム改革

病児保育や保育園の運営などを手がける認定NPO 法人フローレンス。一方で、日本の働き方に
革命を起こすべく、取り組みを進める。人事チームはその中心的役割を果たす存在だ。


認定NPO法人
フローレンス
■会社データ
創立:2004年
スタッフ数:377名(2016年2月1日現在)
事業内容:病児保育事業、小規模保育園事業運営、コミュニティ創出事業など
■部門データ
働き方革命事業部 人事チーム:5名
職務内容:人材育成、研修の企画・運営、採用、労務など

取材・文・写真/田邉泰子

日本の働き方に革命を起こす

「誰もが自己実現のためにチャレンジできる社会」の実現をめざす、認定NPO法人フローレンス。発熱などで保育園に預けることのできない子どもの保育や、小規模認可保育所「おうち保育園」の運営など、独自の事業を通じて、親たちの仕事と家庭の両立をサポートする。

そして同社のバックオフィス業務を担うのが、「働き方革命事業部」である。同事業部マネージャーである山口裕介氏は、部署名に込められた思いをこう話す。

「私たちの事業部のミッションは、多様性を受け入れ、誰でも力を発揮できるような今までにない仕事の仕組みをつくり出すこと。さらに、それを日本中に“伝導”していくことです。ですから、日々の仕事をただこなすのではなく、仲間の知恵やITの力を借りながら、業務のやり方をブラッシュアップし続けています」

体操でWAYが自然と定着

実際に同社では、生産性を上げ、残業することなく仕事を終えるために、メールの送り方や会議の運営法をはじめ、さまざまなところで独自のルールを設けている。しかし、これらは「あくまでも手段に過ぎない」と山口氏。

「それよりも、行動指針である『フローレンスWAY』の浸透に力を入れています。WAYを理解できれば、社内ルールの理由や成り立ちが理解でき、実践しようという意欲が湧くからです」

WAY浸透の手法はユニークだ。会議スペースの各ブースには「戦略脳」や「アイデア相撲」など、WAYにまつわる名前がついている。さらに朝礼では週に一度「WAY体操」で体をほぐす。ラジオ体操のリズムに乗せ、WAYを表すポーズを順番に踊るというものだ。

「今のWAYは、2014年の設立10周年を機に新たに見直したものです。WAYの決定やその浸透方法については全社員がプロジェクトメンバーとして関わっています。誰もがWAYを“自分ごと”として捉えているため、体操も楽しんで取り組んでいるようです」

この他、WAYを体現している社員をグループウエアを通じて認め、褒め合う「ピカリパット」制度などもある。WAYが社内に自然と根づく環境が整っているといえる。

フローレンス出身が信頼の証に

また近年は、保育スタッフの育成に力を注ぐ。

「これまで保育スタッフのスキルアップやメンタルケアなどは、本部主体で進めてきました。しかし急速に規模が拡大し、スタッフの数が増えていく中で、現場で育つ仕組みを整えることが重要だと考えました」

それには現場で他の保育スタッフたちをリードできる存在が不可欠だ。そこで、「おうち保育園」で先行して進める園長人材の育成に続き、病児保育でも、リーダー格の保育スタッフである「組長」の育成を今年から始めた。

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