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月刊 人材教育 2015年05月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第26回 知っておきたいビジネスコミックの魅力

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池 健司(きくち けんじ)氏
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL: http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。
E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

今回取り上げるのは、最近書店のビジネス書コーナーでも目立つ存在、ビジネスコミック」である。

ビジネスコミックとは、ビジネス書の内容をマンガ(コミック)を通じて学べる書籍を指す。ここ数年の傾向として、かつてのベストセラー書籍の「ビジネスコミック化現象」が挙げられる。

筆頭格は、スティーブン・R・コヴィー著7つの習慣』 (キングベアー出版、1990年初版)。ビジネスパーソンの必読書の1冊に数えられ、自己啓発ジャンルの王道本として広く知られている。その名著が『まんがでわかる 7つの習慣』 (宝島社)として、2013年10月に発刊された。その後シリーズ展開され、さまざまな名著がマンガになっている。今年に入ってからも、ビジネス書ランキングの上位に同シリーズがランクイン。その勢いはとどまるところを知らない。

ビジネスコミックの刊行が劇的に増加している理由は、これだけではない。やはりメンタルブロック(思い込みによる意識の壁)が外されたことが大きい。分厚い書籍を見て、尻込みしていた人が、マンガになったことで一気に飛びついた。しかも実際に読んでみたらわかりやすくてためになるし面白い!という気づきを得た。ビジネスコミックは読者層の裾野を広げることに大きく貢献している。

では、ビジネスコミックの傾向を整理しておこう。著者の観点では概ね、以下の4パターンに分けられる。

①名著、名作のマンガ化

②名人の教えのマンガ化

③ビジネススキルのマンガによる解説

④ 一般のコミックのビジネス利用

①……前述の『7つの習慣』シリーズの原書を読んだ人もそうでない人も一読しておくべきであろう。最近では、これも名著、『ザ・ゴール コミック版』 (ダイヤモンド社)が大きな話題を呼んだ。

②……ドラッカーや孔子の教えがマンガで読めるのは率直に素晴らしいと感じる。

③……ビジネスコミックの走りというべき存在で、仕事の仕方がマンガで学べる優れものである。

④……意外かもしれないが、一般コミックでもビジネスが学べる。ベストセラーである『ONE PIECE』からはチームの大切さを知ることができる。また、私自身昔から読み続けているのは、常に世の中の出来事を鋭くキャッチし、絶妙に作品に盛り込んでいる『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』である。

ビジネスをマンガで学べるのは画期的なことだ。ビジネスコミックは、新人からベテランビジネスパーソンまで老若男女を惹き込むパワーを秘めていることを知っておいていただきたい。人材育成担当者には、 「ビジネスコミックを選書して社員に読ませるのも一案」と自信を持ってお勧めする。

次号では、人事部担当者が今後の世の中の変化を読み解くための必読書を取り上げる。乞うご期待。

1『まんがでわかる 7つの習慣』フランクリン・コヴィー・ジャパン監修/宝島社/1000円+税/ 2013年10月

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