第49回 「一歩踏み出す勇気」 菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業本部 エグゼクティブフェロー
経営や人事を担う人にとって、ビジネストレンドの把握は欠かせない。
1日1冊の読書を20年以上続ける読書のプロが、ビジネスを読み解く書籍を紹介する。
「日本成長戦略」から見える道筋
2026年7月、高市政権の肝入り政策である「日本成長戦略」が閣議決定された。※1戦略17分野を選定し、国家として具体的な製品・技術等を挙げながら、2040年に向けての道筋を示している。
日本成長戦略会議では、人材育成の方針も取り上げられていた。現在、読者の皆さんには、「何が足りないのか」という視点から、ぜひ人材育成分科会の報告書にも目を通していただきたい。※2
研修講師を長年務めていると、企業の経営者・役員の方から、未来洞察に関する質問を受ける機会がある。
具体的には、「当社はまじめな社員が多く、大変ありがたい。しかし、今後の激動の社会変化を想像すると、チャレンジングな意識を持った社員を育てなければならない」「そこで、参考となる他社事例はないか?」といった内容が多い。
相談を受けた私は、「いきなりチャレンジング人材にはなかなかなれない」「ただ、誰でもなれる可能性がある。だから様々な事象を面白がることから始めてみる」「皆、最初の一歩の踏み出し方で迷うので、そっと背中を押してあげる仕掛けを検討するとよい」と答えている。
読者の皆さんの所属先では、「チャレンジング人材」をどのように育成しているのかが気になるところだ。
「一歩踏み出す」ための書籍とは
今回は、以下の切り口を意識して選書してみた。
①今の時代だからこそ、強いメンタルを整えるために読んでおきたい書籍
②確証がないなかで、大きな野望を掲げながら、見事チャンスをつかみ取ったストーリーを学べる書籍
③これからの組織づくりにおいて「つまずきを避ける」ための術を教えてくれる書籍
④強い組織を構築するうえで人事部門パーソンが読んでおきたい書籍

