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月刊 人材教育 2016年03月号

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第41回 「罪の手ざわり」川西玲子氏 時事・映画評論家

「罪の手ざわり」
2013年 中国 監督:ジャ・ジャンクー

川西 玲子(かわにし れいこ)氏
1954年生まれ、メディア・エンタメ時評。中央大学大学院法学研究科修士課程修了(政治学修士)。シンクタンク勤務後、企業や自治体などで研修講師を務めつつ、コメンテーターとして活動。著書に『映画が語る昭和史』(武田ランダムハウスジャパン)、『戦前外地の高校野球台湾・朝鮮・満州に花開いた球児たちの夢』(彩流社)等。

『罪の手ざわり』
発売・販売元:バンダイビジュアル
価格:¥5000+税
DVD 発売中
実際に中国で起きた事件をもとに4つの物語が描かれる。『長江哀歌』(ベネチア国際映画祭 金獅子賞)など国際映画祭常連の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督作品。
第66回カンヌ国際映画祭(2013 年)脚本賞受賞。
©2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO

韓国と並び、中国も、日本人にとっては付き合うのが難しい国だ。欧米人から見ると似ているかもしれないが、共通点と相違点の両面あるところが、東アジア文化の複雑さである。特に中国はあまりにも巨大で多様なため、日本人には把握しにくい。

中国に関する情報は新聞やテレビ、雑誌、ネットを通じて巷に溢れている。だが、生活に密着した情報は少ない。中国を訪れたことのある日本人は多くいるが、ほとんどがビジネス絡みで、素顔の中国を知るのは難しいだろう。先方も素顔をなかなか見せないお国柄なのかもしれない。

改革開放以降、中国は陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『黄色い大地』(1984年)と張芸謀(チャン・イーモウ)監督の『紅いコーリャン』(1987年)という、2つの名作を世界に送り出した。

この2人は日本でも多くのファンを獲得し、中国映画の大ブームを巻き起こしたのである。だが、中国の経済発展と共に、国を背負う巨匠となると作風が変わり、大作路線を歩むようになった。特に張芸謀は重用されて、北京オリンピック開閉会式の演出総監督を務めている。

○中国映画を一新した次世代の若手

同時進行で日中関係は不安定になり、日本での中国映画の観客数にも影響を及ぼす。一方で、中国映画界は経済発展によって潤沢な製作資金を手にし、香港や台湾の映画界が参入。さらに、世界最大の市場をめざしてハリウッドも乗り込んでくる。

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