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Learning Design 2020年11月刊

議論白熱 第14回 オンライン“新卒”採用の課題

気になるテーマを気になるあの人はどう考える? オピニオンリーダーたちの意見をご紹介します!

オンライン“新卒”採用の課題

コロナ禍で浸透が進むオンライン面接。従来の対面とは異なり、移動や準備のための負担が軽減できるなど、企業・学生双方にメリットがある一方、オンラインとリアルとのギャップによるミスマッチや、今後、オンラインに依存したコミュニケーションが常態化することに対する不安の声も上がっています。

01 採用・育成・ライン間での"三つ巴の連携〟がカギ

コロナ禍によって新卒オンライン採用は一気に広がり、22年卒向け夏期インターンシップもオンライン化の流れが継続している。オンライン採用については採用側から「候補者の見極めができない」という課題がよく聞かれるが、この課題の本質は別のところにある。

面接時の評価と入社後の評価との相関を分析してみれば、多くの企業でほとんど関連しない。つまり、この採用側の課題感は、面接時に「見極めた」という実感が得られないというある種の「擬似問題」だ。それよりも人事管理としては、オンライン勤務下での「定着・活躍」の課題の方が重い。

そこでいつも問題になるのが、採用と定着の「縦割り」構造である。採用は採用するだけ、定着するかどうかは現場か教育担当任せというのが、人事分業化の弊害だ。真の意味での採用成功のためには、採用・育成・ラインの間で、このコロナ禍のオンボーディングという新たな課題への統一意識が図れるか、三つ巴の連携が鍵になってくる。

小林祐児氏
株式会社パーソル総合研究所
上席主任研究員

02 減った「企業理解」の場を補うしくみづくりを

今年の就職活動はコロナ禍によりオンライン化への対応が必要となった。問題点は学生、企業も準備が十分でないなかで実施されたことだ。学生はSNSには慣れているが、採用選考という公式な場面でのオンライン対応は初めてであり、不安を感じる者が大半であった。本学では学生に対して基本は対面と同様であること、そのうえで、ネットおよび面接の環境整備を行うことを伝えている。

オンラインのメリットは、時間、交通費等の軽減であり、学生のUI ターン就職も含め貢献している。

一方、失われた物も大きい。対面での面接選考に臨む際、廊下ですれ違う社員の表情、垣間見える職場の雰囲気もその会社を理解する一助だが、オンラインでは叶わない。また、学内や合同企業説明会等での学生間の情報交換の機会も、もてていない。Withコロナが続くのであれば、大学・企業ともそれを補うしくみを設けることが必要である。

詳細な分析は、「企業の採用活動におけるオンライン面接の可能性と課題についての調査報告書」(本学Webサイト掲載)をご参照いただきたい。

神山正之氏
立教大学 キャリアセンター
事務部長

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