J.H.倶楽部

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Learning Design 2020年03月刊

連載 私らしく生きる 第11回 タレント SHELLY 氏 「大丈夫、私は間違っていない」 “自分らしい”のは 前だけを見て頑張っている私

いまや、バラエティーや情報番組で欠かせない存在のSHELLY さん。
出演者への気遣いがありながらも物怖じしない的確なコメントで、お茶の間をスカッとさせてくれる。
昨年末には離婚を発表し、2人の子どものシングルマザーとして新たな道を歩み始めたSHELLY さんに、仕事をするうえで大切にしていることや、自分らしさについて話を聞いた。

SHELLY(シェリー)氏
1984年、横浜出身。スカウトをきっかけに14歳でモデルデビュー。
20代からテレビ出演をはじめ、音楽番組や『日経スペシャル未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~』(テレビ東京)など、情報番組・バラエティー番組のMCとしても活躍。
現在『ヒルナンデス!』『今夜くらべてみました』(ともに日本テレビ)にレギュラー出演中。

[取材・文]=平林謙治 [写真]=野瀬勝一
[衣装]ピアス 9,450円/アビステ(03-3401-7124)靴16,500円/ダイアナ 銀座本店(03-3573-4005)

私らしさの秘密は自己肯定感

――いつも前向きで、ポジティブなイメージのSHELLYさんですが、ご自身では“私らしさ”をどうとらえていますか。

SHELLY 氏(以下、敬称略)

去年、シングルマザーになるという結構ハードな経験をして、自分でもあらためて思いましたね、「私って、つくづくポジティブだな」って。正直いろいろ悩んだり、モヤモヤしたりした時期もあるにはあったんです。でもいったん「決めた!」となるとウソみたいに気持ちが晴れて、そこからはもう前しか見えない。そういう前向きさがやっぱり自分らしいなと再認識しました。

それに仕事が仕事だから、ネガティブなことでも面白く伝えられたら受け入れてもらえるし、問題提起というとおこがましいけれど、みんなに考えてもらうきっかけにもなるじゃないですか。タレントでよかったというか、タレントだから私らしくいられるというのはありますね。

――自分らしく生きている人はよく自己肯定感が高いと言われますがSHELLY さんも……?

SHELLY

めちゃくちゃ高いです。それ、いまの私のテーマなんですよ。うちの親はどうやって、私をこんな自だろうって、自分が親になってからすごく考えるようになりました。昔から、男性にフラれても「ハイ、次!」という感じでメソメソなんてしたことないし、仕事でも、自分が受けたくないと思うものは、周りの大人に「何でもやっておいた方がいいよ」と言われてもちゃんと断るようにしてきました。断るって、芸能界ではすごくリスクが大きくて勇気がいることですが、自己肯定感が高いから、「大丈夫、私は間違っていない」と思えたんですね。何しろ子どものころは「米国初の女性大統領」か「女性初のメジャーリーガー」になりたい!なれる!と本気で思っていましたから。ちょっとヤバい子どもでしょう?(笑)でも私、自分の娘たちにもそれぐらいヤバい夢をもってほしいと思っているんです。

――SHELLY さんのご両親の教育がポジティプだったのですね。

SHELLY

はい。特に父はよく、「何でもできるよ」とか「何にでもなれるよ」と励ましてくれました。同時に厳しさもあって、すごく言われたのが「自分の力で稼げるようになれ」ということ。将来子どもができたら、旦那がいなくても自分の力で養えるぐらいじゃないとダメだと。まさか本当にそうなるとは思わなかったですけどね(笑)。

だから、うちの娘たちに「可愛いから、将来はきっとお金持ちと結婚できるよ」なんてほめてくれる人がいても、娘には「よかったね。でも、自分で稼ぐもんねー」と話すようにしています。相手への反論の意味も込めてね。ほめてくれたんだから、流せばいいとも思うのですが、流せないし、流したくない。相手に面倒くさいヤツだと思われても、そこは譲れません。

女性の生きづらさを感じた記憶

――14歳のときにモデルデビューされました。子どものころから芸能界やタレントへの憧れはあったのですか。

SHELLY

ハーフの友達がみんなモデルをしていたので、憧れというより、お金を稼ぐ手段として割と身近な感覚でした。もともと影響力のある人になりたくてタレントを志したのですが、かといって、突出した才能があるわけじゃない。だから、嫌な言い方ですが、使い捨てになるかもしれないし、そもそも売れるかどうかもわからない。現場で瞬間、瞬間に起こる出来事に反応し、対応する緊張感は大好きだけど、それを一生続けていけるのかなと思ったときに、タレントという仕事をやる意義みたいなものを自分なりに考えたんですね。私が発信することで、若い女性たちに何かしらいい影響を与えられたらいいなと。

――最近はテレビのバラエティー番組だけでなく、様々なメディアで女性の本音や生きづらさについても積極的に発信されていますね。そういう問題意識はいつごろからおもちだったのでしょう。

SHELLY

原点にあるのは小学校時代の体験です。4年生の夏休みに、それまで通っていたアメリカンスクールから地元の公立小学校に移ったのですが、もう、すごいカルチャーショックでした。とにかく女の子が大人しいんですよ。アメリカンスクールでは、勉強だって、運動だって女の子の方ができるし、授業中もみんなグイグイ手を挙げて発言していました。だから私、日本の学校に入ったときも、最初の授業で「これ、わかる人?」と先生が質問したとき、ここぞとばかりに、「はいっ!」と勢いよく手を挙げたんです。そうしたら他に誰も挙げなくて、ビックリしました。みんなドン引きなんですよ。「へえ、手とか挙げちゃうんだぁ、女の子なのに」みたいな。おまけに私の答えが間違っていたので、クスクス始まっちゃって……。

――それじゃあ、次から手を挙げるのが怖くなってしまいますね。

SHELLY

そうなんです。チャレンジして失敗した子を嘲笑うなんて、アメリカの学校ではありえません。もっとポジティブですから。間違えたって、全然OK。でも、日本ではとにかく目立たない方が得だし、特に女の子はおしとやかに、一歩二歩下がって控えめにしていなきゃダメみたいな、無言の圧力が小さいころからずっとあるじゃないですか。勉強で頑張って一番になっても、称賛されるどころか、「すごーい」って斜めな目で見られて……。やる気なくしちゃいますよね。社会へ出て働くようになってからも、そういう違和感は強まる一方でした。

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