Opinion Column 1 尊敬する“あの人”とつながり「学び方」を学べるソーシャルラーニング
ソーシャルメディアからどう学べるか。ひとつには、信用度の高い人が、情報をどう解釈しているのかを学ぶことが挙げられる。こうした“、優れた人の学び方が可視化される”サービスの背景にある考え方とは。先端的なラーニングサービスを開発するキャスタリアの山脇智志代表に聞いた。
価値ある人とつながりネットワークを最適化
学びとは何かをワンフレーズで表現するなら、「ネットワークの質を最適化すること」といえる。これは米教育コンサルタント、ジェイ・クロスの言葉だが、ソーシャルラーニングの本質をまさにいい当てている。
ソーシャルラーニングは新しい概念のように思われるが、実はソーシャルな学び自体は非常に原始的な行為だ。要するに、誰かから情報を得ながら、それをまた他の誰かに伝えることなのである。それが今、TwitterやFacebookをはじめとしたSNS、そしてスマートフォンの普及に伴ってWeb上に拡大した。いつでも、誰とでもつながれるようになり、情報の受信と発信の選択肢は爆発的に増加している。
Webを介して、さまざまな人が、さまざまな情報を発信する環境下では、その中から自分の学びや成長に生かせる情報を選び取ることが重要であって、それは“、誰が”発信した情報であるかに大きく左右されることになる。