人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第7回 「子猫をお願い」
最近、何かと韓国が話題になっている。とにかくサムスンの勢いがすごい。考えてみればかつて、仏教も中国の先進文明も、朝鮮半島を経て伝わってきた。だから今日の勢いを予想することは、充分に可能だった。それなのに、日本人はびっくりして脅威に感じている。かくいう私も、頭ではわかっていてもびっくりした。
サムスン以前に、韓流がすごかった。ヨン様ブーム、「チャングムの誓い」、K-popと続いて、新大久保のコリアンタウンは今や、原宿並みの賑わいである。某広告代理店が盛り上げたという話だが、受け入れる下地がなければ定着しなかったはずだ。CDやコンサートにお金を払う習慣も手伝って、韓流は利益の8割を日本市場で得ている。
その理由を、私はこう考えている。長い交流の中で、文化が混ざり合ってきたからではないかと。反発もあるが、それでも日本人の中には、韓国の文化を受け入れる遺伝的土壌があると私は思う。韓流ファンの中には、「自分がこんなにハマるなんて、思ってもみなかった」という人が多い。