連載 人事の職場拝見! 第45回 「職場」で育てる 自らの道と企業の未来を切り拓く人財
「オンリーワンを積み重ね、No.1へ」をビジョンに掲げるサッポロビールを中心に、グループが今、最も重視しているのは「職場」と「若手」をキーワードとした教育の仕組みづくりである。
キャリアは自分で開拓させる
1870年代、開拓時代の北海道に起源を持つサッポロビール。道なきところに道を築いてきた当時の精神は、社員の行動規範「開拓者たれ」として現在も受け継がれている。サッポロホールディングスの人事部はその精神にのっとり、「自分で自分のキャリアを切り拓く」というメッセージを、社員に向け強く発信している。
人事部キャリア形成支援グループリーダーの内山夕香氏も、「5年後、10年後、自分がどういうビジネスパーソンになって、どのように活躍していたいかを描き、そこから逆算して日々努力をする。上司から与えられる仕事や、人事が決めているように見える異動も、そうした自身の日頃の積み重ねがつくっていくのです」と話す。