連載 インストラクショナルデザイナーがゆく第5回 お台場で真夏の夜のラーニング談義
自由の女神の先には東京ビッグサイトが……
ギラギラ輝く太陽に向かって、たいまつをもった右手を真っすぐ伸ばす「自由の女神」。わーい、ニューヨークで夏休み!
とはしゃぎたいところだが、女神の向こうに見えるのは、レインボーブリッジである。
そう、あれは「ダイバの女神」、今私が乗っているのは、家族連れとカップルで満杯の「ゆりかもめ」。夏休み真っ只中の8月初旬、東京ビッグサイトで開催されたe -Learning Conference 2007 Summer の会場に通い、講師、司会、実行委員をした時の話である。今年は講演プログラムもeラーニングからHRD、経営戦略まで多彩で充実していたが、なんといっても楽しかったのは、英国と韓国から迎えたゲストスピーカーとのパーティー・タイム。猛暑の東京で実現した、シェイクスピアの国のお客様を交えた「真夏の夜のラーニング談義」のさわりを紹介しよう。
eラーニング急成長の韓国を牽引するのはID 第2世代
会期初日の夜、レセプション会場で満面の笑みで声をかけてくれたのは、韓国のe ラーニング企業のトップを走るクレデュ社の社長、キム・ヨンスン氏。韓国eラーニング産業協会会長でもある。昨秋、ソウルのクレデュ社でお目にかかった時も、この6月、米国ASTD会場でお話した時も、いつも変わらぬ温かな笑顔と、韓国料理のせいなのか女性もうらやむツヤツヤお肌の持ち主である。世界を飛び回るハードなスケジュールの中でも、この余裕の風情。ほんとにタフなビジネスマンである。